ストックフォト企業の株価を比較してみた


日本の景気が上向きはじめた感じのする今日この頃、
今後のストックフォト業界を占うべく
写真素材サイト関連企業の株価をふとチェックしてみました。

 

意外に少ない株式公開企業
株式公開している写真素材関連企業は、
日本では「アマナイメージズ」のみ、世界では「シャッターストック」のみで、
合計2社しか見つかりませんでした。

世界展開しているFotoliaやiStockphotoは上場していると思ったのですが
どうやら非上場企業のようです。
iStockphotoの親会社であるストックフォトの老舗「ゲッティ・イメージズ」は、
以前ニューヨーク証券取引所で上場していましたが
投資会社に買収されて非上場企業になりました。

それでは株価の過去10年の推移を個別に見てみましょう。

 

アマナイメージズの株価推移
アマナはプロの写真家が撮影したレンタルポジ素材(ライツマネージド)や
ロイヤリティフリー素材も多数提供しています。
ほかにも、スチール撮影や映像制作、画像加工などが事業の中心にしている会社です。
日本では業界の草分け的存在の老舗で、クオリティの高さも折り紙付きです。

2013/10/28の株価は770円。株価の推移を見てみましょう。

amana1

これは過去1年間の株価チャートです。
株価はなだらかながら順調に上がっています。
とはいえ、日本はアベノミクスで相場全体が右肩上がりなので
その分を差し引くと力強い値動きとは言えないと思います。

10年間の推移を見ると、さらに違う面が見えてきます。

amana10

アマナイメージズの上場来高値は、2004年7月に付けた77,600円。
一度実施した1:10の株式分割を考慮しても
2004年と比べると、実は現在の株価は1/10の水準まで落ち込んでいるのです。
長い目で見ると企業・業界の勢いがない、ということですね。

 

シャッターストックの株価推移
一方のシャッターストックは、世界最大級の
マイクロストックフォトサービスを展開しています。
日本のアマナイメージズのようにプロ写真家だけの写真素材を提供するのではなく、
世界中からプロアマ問わず写真素材を集めることで、格安で写真素材を提供している会社です。

インターネットのクラウドの仕組みを活用した、10年前にはなかった新しいサービスですね。
その株価がどうなっているか見てみましょう。

shutterstock1

Shutterstock(SSTK)の株価は、10月25日現在で69.63ドル。
アメリカのNY証券取引所に上場したのは2012年10月なので、
そこから1年間で株価はなんと10倍以上に膨らんでいます。

アップルやグーグルでさえ、1年で株価が10倍となったことはありません。
シャッターストックの急成長は、株価だけを見ても
やはりすさまじいものがありますね。

 

写真素材関連業界は今後どうなる
シャッターストックやフォトリア、アイストックフォトなどのおかげで
写真素材をプロのデザイナーではなくても手軽に購入できるようになりました。
クリエイティブ性の高い作業がより低コストでできるようになったのはうれしいことです。

一方で、プロのグラフィックデザイナー、WEBデザイナーの間では
比較的高価であるとはいえ、アマナのような高品質写真素材がまだまだ主流です。

現在は新旧さまざまな写真素材サイトが乱立しているといった状況ですが
今後はどこが生き残り、また、どんな企業が今までにない画期的なサービスを生み出すのか。
写真素材関連業界の発展が楽しみですね。

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